1.2.1. はじめの一歩¶
ipython シェル (機能拡張された Python 対話型シェル) を起動してみましょう:
Linux/Mac のターミナルからまたは Windows のコマンドプロンプトから “ipython” と打ち込んで、
または Python(x,y) や EPD などの科学ライブラリ一式からインストールしている場合プログラムメニューから起動してみましょう.
ちなみに
もし ipython が計算機にインストールされていない, もしくはターミナルから “python” と打って使える Python デフォルトのシェルが利用できるとしても, 対話的な科学技術計算機能をはじめとする拡張機能をもった ipython シェルを利用することをお勧めします.
インタプリタを起動したら、以下を打ち込んでみましょう:
>>> print("Hello, world!")
Hello, world!
ちなみに
“Hello, world!” というメッセージが表示されます。最初の Python への指示を実行しました、おめでとうございます!
次に理解を深めて使えるようにするために, 下にのせた例を順を追って打ち込んでみましょう:
>>> a = 3
>>> b = 2*a
>>> type(b)
<type 'int'>
>>> print(b)
6
>>> a*b
18
>>> b = 'hello'
>>> type(b)
<type 'str'>
>>> b + b
'hellohello'
>>> 2*b
'hellohello'
ちなみに
a
, b
の2つの変数は上で定義されています. ただ変数の型が代入される前に宣言されていないことに注意しましょう. これと対照的に C ではこう書かなければいけません.
int a = 3;
加えて, 変数の型は変わることがあります, つまりある時は特定の型の値と等しくても, 次には異なる型の値と等しいことがあります. b は最初整数でしたが, ‘hello’ を代入されて文字列になりました. 整数の操作 (b = 2 * a
) は Python の標準ライブラリでそのまま実行され, 文字列の加算や乗算はそれぞれ結合と繰り返しになります.